鍼灸=ハリ→刺す?→怖い?
「わたし鍼灸行ってるのよ」「え、刺すんでしょ? 怖くない?」
鍼灸ユーザーの方がお友達に話すとよくある会話ですね。あるある~。
「全然痛くないよ」
とか、
「注射や縫い針を指に刺すときに比べたら、びっくりするくらい痛くないのよ」
とか、いろいろな言い方でお話しされているようです。
鍼灸師として、こんなに嬉しいことはありませんね!
いつもありがとうございます!
ですが、鍼灸を受けたことがない方が「やっぱり怖い」と思ってしまうのは事実です。
- 美容鍼の顔一面に鍼を刺している写真とか。
- 中国や韓国の時代劇ドラマ(三国志とか。チャングムとか、ホジュンとか。おもしろいですね!)の太い鍼のドアップとか。
- はたまた、明智光秀を描いた連続ドラマのヒロインが施術をすると、患者が痛がるシーンとか(N〇Kさん、もうちょっと何とかならんかったですか……?)
インパクトある場面になるし、お医者さんの手術シーンよりもコメディータッチにも出来るので(もちろんシリアスにも、かっこいいシーンにも出来ますよ)描きやすいのですが、いかんせんイメージが心の中に刷り込まれてしまうんですよね。
他にも「お灸をすえる(意味:きつく注意したり、罰を与える)」なんて慣用句もありますし。
鍼灸師的には「お灸をすえるのは悪いところを直すためで、罰(ペナルティ)のためじゃない……」と言いたいところですが、今回はややこしくなるので割愛。
今はガツーンとゲンコツ一発叱るよりも、じっくりと向き合う叱り方にシフトしている時代なので、鍼灸のお灸もじんわりポカポカあったかい時代になっていると思います。
鍼灸=ハリ→刺さない というのもあるよ
現在の日本の鍼灸で一番ポピュラーな鍼は“髪の毛の太さ”で、3㎝前後の長さ、お尻が持ち手になっている細い鍼(毫鍼:ごうしん)です。
素材はステンレスが多く、今ほとんどの鍼灸治療の現場では一回限りの使い捨てです。
これは基本的に刺して使い方をしますが、症状や患者さんの状態、鍼灸師本人の考えによってに刺さない使い方もします。
- 皮膚表面に当てる。
- 皮膚を軽くスクラッチする。 etc.
また、本当に刺すために作られていない鍼というのもあります。
- 円鍼:えんしん:ボール状の頭を持つ、ぱっと見コケシみたいな形
- 鍉鍼:ていしん:太い鍼のようだけど、先は丸いので刺さらない形
これも症状や状況に応じて使いますが、刺す鍼とは違う形で経絡や経穴へ刺激を与えます。柔らかな当たりなので、
- ちょっとしたことで痛みを感じやすい
- なんだかエネルギー切れが続く
- 怖いけど、ハリを受けてみたい。でも怖い……。
というような場合におすすめです。
当院でよく使う刺さない鍼は“銀の鍉鍼”です。
当たりが柔らかく、「不思議な気分」「ふわーっと緩む感覚がある」「空気を入れてもらった感じ」という感想をよくいただきます。
ぜひ、”刺さない”鍼も試してみてくださいね!

